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スタッフブログ

2018年12月1日

インフルエンザ

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あっという間に時は過ぎ、今年も残りひと月となりました。

12月、今年もインフルエンザが流行し始める時期がやってきました。そこで、改めてインフルエンザについてお話ししたいと思います。

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって感染して起こる感染症です。
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型があり、人に流行を起こすのはA型とB型です。
症状としては咳・喉の痛みなどの呼吸器の症状だけでなく、高熱、全身の倦怠感(だるさ)、食欲不振などの全身症状が強く、しばしば頭痛や筋肉痛・関節痛など呼吸器以外の症状を伴います。
合併症として気管支炎、肺炎、中耳炎などがみられます。重大な合併症には急性脳症(インフルエンザ脳症)や重症肺炎があります。

では、どうしたら予防できるのか。

一つにはワクチン接種があります。
ワクチンを予防接種すると、インフルエンザウイルスに対抗するための抗体を作らせることができます。
その年に流行するインフルエンザは毎年予測され、予防接種のためのワクチンが作られます。
予防接種でインフルエンザウイルスの感染を完全に予防することはできませんが、インフルエンザにかかる人や、重症化して入院する人を減らせます。

ちなみに、予防接種には生ワクチンとそうでないワクチンに大きく分けられます。
生ワクチンとは弱毒化した生きた病原体を接種して免疫を獲得させるものです。
弱毒化してるとはいえ生きた病原体が含まれているので、接種すると体の中で増殖します。
このため、生ワクチンは妊婦や免疫不全者では禁忌とされます。

生ワクチン以外には不活化ワクチンやトキソイドワクチンがあります。
現在、日本で使用されているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。
不活化ワクチンは細菌やウイルスなどの病原体を不活化、つまり殺して製造したワクチンであり、接種しても体内で増えることは無いです。
トキソイドワクチンは細菌が産出する毒素を精製して無毒化し、免疫原としたものです。

また、日常生活の中でインフルエンザを予防することも大切です。
インフルエンザの感染は咳やくしゃみによる飛沫や接触によって、ウイルスが体内に入ることで起こります。
こまめな手洗いうがいや普段から健康管理に気をつけ、十分に栄養と睡眠を取って抵抗力を高めておきましょう。

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